2009年12月から2010年5月までハリウッドで浅野忠信さんが出演しているケネス・ブラナー監督の映画「マイティ・ソー」で台詞指導及ぶ現場通訳をしていました。出演:ナタリー・ポートマン、アンソニー・ホプキンス、カット・デニングス、クリス・ヘムズワースなど。
2012年濱田岳が出演する「SakeBomb」 (ロスで撮影した映画)
2009年10月から12月まで慎吾&三谷氏NY進出…ミュージカル「Talk Like Singing」香取慎吾、堀内敬子、新納慎也、川平慈英の台詞指導をしていました。

クリスチャンはハリウッドでベスト3に入るダイアローグ・コーチ(セリフ指導)のナディア・ヴェネッセから一般的に使われているアメリカ英語、イギリス英語の発音を、独自の技術手法を学び、彼女と一緒に三池監督の全編英語「スキヤキウエスタン ジャンゴ」出演:伊藤英明、佐藤浩市、香取慎吾、香川照之、堺雅人、木小栗旬、松重豊、伊勢谷友介、桃井かおり、安藤政信、田中要次などと「インプリント 〜ぼっけえ、きょうてえ〜」工藤夕貴、岸季衣、江口のりこで仕事をしました。
クエンティン・タランティーノの台詞指導(訛り・アクセント)までも指導しました。

クリスチャンが定義する英語の台詞指導(ダイアローグ・コーチ)とは? 日本において、台詞指導の重要さを理解しているプロダクションはまだ少ないと言えます。英語の台詞指導とは単なる英会話だと思っている現場もあります。残念なことに演技や現場経験もなく、単なる英会話しか教えられない台詞指導者もいます

しかし、台詞指導とはただ単に台詞をどう言えばよいかだけではなく、まず台本を分析し、役作り・演技などを掘り下げて考える必要があります。なぜならば、シーンの目的・演出サイドの表現・演じる目的などの理解なくしては、本当の意味での台詞指導とは言えないのではないでしょうか?

私自身も俳優の経験があり、その訓練や経験を生かして俳優自身のメンタルな部分までサポートし、慣れない英語で楽に演じるようなコツなども指導してきました。私の台詞指導において、まずは始めにやっておきたい事はネイティブに近い発音を自然に身につける事です。例えば、日本人の英語によくある弱点を治します。「RとL」「BとV」などの区別、そして「thやerの発音」などを集中的に訓練し、棒読み台詞ではなく、生々しく生きている英語の台詞の発声、発音を指導します。何よりも感情の表現に大切な英語にしか存在しない27の母音を徹底して発声訓練もします。

プリプロや現場では演出的な指導もします。もちろん、全ての指導はあくまでも僕なりの提案ですが、最後に決めるのは演じる本人です。例えば、台詞に真実があったか、感情のいい具合に台詞を乗せたかどうか?日々現場での同じ台詞の繰り返しによりマンネリになってないか?担当している俳優の声のトーンは他の俳優に比較したらどんなバランスを持っているか?など現場の空気の中で、常にチェックし、俳優と演出部と録音部をサポートします。そして、相談相手になったり、いつでもどこでも、とことんフルサポートします。

英語にしても、日本語にしても、発声、イントネーションの強化や、声の強弱のつけ方、速度、あるいは言葉の崩し方、ボディランゲージの習得など、自己表現・プレゼン能力を仕上げるコツを指導します。そして今まで携わった多くの日本映画・ハリウッド映画の台本翻訳や字幕翻訳をした経験や表現力も生かし、俳優の台詞や演技を強力にサポートします。

諸事情により、作品名及び俳優の英語での台詞指導やハリウッド映画のオーディションのために指導した経緯など公開できない作品など多々ありますが代表的な作品は下記となります。

2011年「アンダルシア」伊藤英明の英語セリフ指導を担当。
「スキヤキウエスタン ジャンゴ」「インプリント 〜ぼっけえ、きょうてえ〜」オールキャスト
三池崇史監督 浅野忠信「Thor」ケネス・ブラナー監督 (プリプロ・撮影)
木村拓哉「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」トラン・アン・ユン監督
佐野史郎「太陽. The SUN/Solntse」アレクサンドル・ソクーロフ監督 (プリプロ・アフレコ)
大沢たかお、栗山千明「Into The Sun」Steven Segal作品 (撮影のみ)
真田広之「緊急呼び出し」(プリプロ・アフレコ)
谷村美月「神様のパズル」三池崇史監督 (プリプロ・撮影)
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